脳科学者 中野信子さんの
「サイコパス」を読みました。

サイコパス (文春新書)
中野 信子
文藝春秋
2016-11-18



サイコパスという人格について、広く浅く?入門的に解説していて読みやすかったです。

脳科学的な解説や、サイコパスが人類にとってどんな意味を持つのか、など、学問的にサイコパスを捉えた内容になっています。

サイコパスって?



しかしながら驚いたことに、サイコパスってDSM (精神医学の診断マニュアル)には載っていない!

一番近いのが、反社会性パーソナリティ障害。


そしてこの本にはサイコパスの定義がはっきり書かれていません。「特徴」としていくつかの点が挙げられている程度。

アメリカの研究を紹介しているのですが、定義は曖昧な部分もまだあるのかもしれないですね。


サイコパスというと、猟奇的な殺人犯などを思い浮かべると思うのですが、成功者のサイコパスや、身近にいるサイコパス、という切り口が新鮮で興味深かったです。


とはいえ、一歩間違えるとレッテル貼りになり、差別に繋がる可能性もあるので、軽々しく使う言葉ではないと思いますが、一部、紹介しますね。

勝ち組サイコパスとは?



勝ち組サイコパスの一人として挙げられていたのが、なんとスティーブ・ジョブズです!

カリスマ性があり、切れ者ですが、周りの人への冷酷な仕打ち、人をうまく利用するなどの点がサイコパスなのですと。

この人はアスペルガーと言われていた気もしますが(笑)、流行の最先端なのでしょうかね⁉

身近なサイコパスーーボスママ



そして、身近なサイコパスの例では、ママカーストのボス。

たとえばママ友仲間を集めて序列をつくり、疑心暗鬼を促して自らはカーストの頂点に座するボス的な女性もその一例でしょう。

彼女らは、新入りの女性に対して「良き協力者」を演じ、力になりたいという態度で近づいてきます。

相手の情報を収集した後、別のメンバーを集め、そこにいない人間についての悪口合戦に参加させます。メンバーを変えてそうした行為を繰り返し、「あの人、あなたについてこんなこと言ってたわよ」と囁いたり、公然と糾弾したりすることで皆の恐怖と不安を煽り、コミュニティーを自分に都合のいいようにコントロールしてゆくのです。(P.188)




自分の地位を築き、揺るがないものとするために、悪口を吹き込みながら人をあやつり、振り回す。



すべてのボスママがサイコパスとは思いませんが、中にはそういうタイプのひともいるかもしれないなと思いました。

ワタシは幸い、サイコパス的なママに会ったことはないですが、

もし、そういうボスママの周りで苦しんでいる人がいたら、すぐに距離をおくか、逃げる事をおすすめしたいです。

相手は変わらないと思うので、都合よく利用されないように、かかわらないのが一番ですね~

とはいえ、魅力的な部分もある方たちなので、最初はわからない場合もあるのが、困るのですが。



女性のサイコパスは、境界性パーソナリティ、自己愛性パーソナリティ、演技性パーソナリティと、誤診されてきた、と書いてありますが、似ているということ、かぶっている部分もあるのかなと思いました。




サイコパスについてはたくさん本が出ていますが、これも良さそうです。

マーサ スタウト
良心をもたない人たち

良心をもたない人たち (草思社文庫)
マーサ スタウト
草思社
2012-10-04




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