ワーキングマザーacoのシンプルな日々♪

社会人の娘、大学生の息子の母 フルタイムで働くacoのシンプルな暮らし。 日々の記録、好きな本、映画、ドラマの話、子どものことなど

カテゴリ: スクールカウンセラー

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2月に入りましたが、私立中学受験が始まりましたね。そしてもう結果が出たころでしょうか。。。

私自身は中学受験を経験していませんし、子どもたちもしなかったのですが、

私立中学(中高一貫)2校に勤めたことで、私立もいいなあと思うようになりました。

2校とも特色のあるすごく良い(合う人には)学校だからかもしれません。

大学受験に有利かどうか、ということよりも、6年間、コミュニティに濃厚に所属できるーその人の一生の支えになるような経験ができるかもしれない、というところが魅力かな?

さて、今日は、私立中や私立高校での不登校についてちょっと書いてみようかなと思います。

私は公立中学数校、私立中高も2校、カウンセラーとして勤務しましたが、ここに書くことは、あくまで私個人の感想、ということで理解くださるようお願いします。

最近は、小学校時代に不登校、または保健室登校の経験があっても、(いや、あるからこそ?)

中学受験をするという人もいます。

地元の公立中学でなく、新しい友人に出会うために、心機一転、私立中学に行く、とか

公立中よりケアが手厚いだろうと期待して(親御さんが)私立中へ行く、などです。


私立中(中高一貫校含め)は、不登校(保健室登校)に対応してくれるのか、それは公立中より手厚いのか?

それは、学校による、というのが私の感覚です。

手厚い学校というのは、教室に入りづらい生徒がいつでも通えるサポートルームのような場所が校内にある、そしてカウンセラーなどのスタッフが毎日いる、という学校だと思います。

公立ではこういう学校はなかなかないと思うので、私立のなかには手厚い学校があるといえると思います。でも、すべての私立中ではないということがポイントです。

さらに、私立中学にいるのあいだは、どんなに欠席が多くても、学校にいられる(ほかの学校に転校するようにとはいわれない)あるいは、一貫校なら無条件に高校に進学できるかどうかも大事ですよね。

私立中学でも、ある程度欠席がかさむと、中学のあいだに転校を勧められる学校もあるようですし、

高校は別のところへ、と言われる場合もあるようです。

いまや不登校、保健室登校などは、誰にでも起こりうるもの。

とくに、中学生になって不登校になる生徒はすごく多いです。

私立といっても不登校への対応は様々なので、中学受験をする際は、その辺の情報収集も大事になってくるかなと思います。



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こんな時期ですが、先日、ひっさしぶりに映画館に足を運びました。

ぜひぜひ観たいと思っていた映画が近くではもう観られないとわかったので

職場から家とは反対方向、東京の田端というところまで行きました!

観たのは、「プリズン・サークル」というドキュメンタリー 
監督は、ワタシと同世代の坂上香さんという方です。 




刑務所の中で行われている、集団心理療法 TC(Therapeutic Community 回復共同体)を2年間追いかけたもの。

TCはアメリカの刑務所では珍しくないらしいですが、日本では島根にできた新しい刑務所が唯一、民間に委託して試みているものだそうです。

この映画はある臨床心理士の方が勧めていたので観たくなったのですが、思い起こせば、数年前、アメリカのTCについて坂上さんが記していたレポートを臨床心理学の雑誌で読んだことがあり、感銘を受けたのでした!

さて、島根の刑務所(男性のみ)でTCに参加できるのは、希望者で、20人X2グループ 
最長2年間 週に2,3回(だったかな?)1週間12時間ぐらいやるそうです。

20人で車座(サークル)を作って、語り合うセッション、2、3人ずつ語り合うセッション、など
あり、最初は「家族については語れない」とまどっていた参加者も、安心して語れるとわかってから、どんどん内容が深まって、本音で「気持ち」を語り、感情を吐露して涙するようになるプロセスが、ていねいに描かれていました。

さて、中身について、映画をみながら参加者の声をメモしたなかから(暗い中でノートに書いたのでぐちゃぐちゃですが、案外読めました笑)ランダムに記述します。


〇親と別れた時、何も感じなかった。感情が動かない。母がいなくなったとき、施設にはいったとき、他人事みたいで、感情がうごかなかった。

〇虐待を受けて、記憶と感情を麻痺させていたことがわかった。加害者になっても、記憶と感情を麻痺させているから暴力ふるったをときのことを覚えていない。

〇TCでは名前で呼んでくれて人として扱ってくれるのがうれしい

〇話すことで自分の気持ちの中を空っぽにできるのがよかった

〇ロールプレイをして初めて、被害者の気持ちがわかり、後悔(涙)

〇気持ちに気づくには、自分のことを話せる安心、安全な場所、仲間が大事

〇矛盾する二つの自分に、ロールプレイで互いに話しかけると気づくことがある

〇自分で認められなかったものを認めて語ることができてよかった。捕まるまでごまかし続けたものはこれだったんだと。

〇隠さず生きていきたい。生きててよかったという瞬間が出てきた。


映画には、出所したあとも、TCの卒業生がスタッフとともに集まって、同窓会をしている様子もありましたがこういうつながりって本当にだいじだなと思いました。

TCを受けた人は、再犯率が半分以下だそうですが、日本でこれを受けられる人は、ほんの一握り。
もっと広がってほしいですし、

このような語り合い、特に、負の気持ち、誰にも話せなかったマイナス感情や体験を、家族のなかで、
また、学校や地域の共同体のなかで
話せることが、
子どもたちが健やかに育つために欠かせないことではないだろうか?
思ったのでした。

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