ワーキングマザーacoのシンプルな日々♪

社会人の娘、大学生の息子の母 フルタイムで働くacoのシンプルな暮らし。 日々の記録、好きな本、映画、ドラマの話、子どものことなど

カテゴリ: 書籍・雑誌

2023年12月に読んだおもしろい小説はこちらです!


◆杉森くんを殺すには 長谷川まりる

衝撃的なタイトルですが、「くもんの児童文学」ですからね。ある意味、安心して読めます^^
主人公がどうして、友人の杉森くんを殺さなければならないのか?
杉森くんとはどういう人で、私との関係はどんなものだったのか。
少しずつわかってきます。
つらい事実と向き合うため、グリーフケアのための本とも言えます。
中高生年代が読むべき良書。
小説の最後にカウンセラーがちらっと登場するし、
最後の解説も臨床心理士が書いていてとても良いものでした。


杉森くんを殺すには (くもんの児童文学)
長谷川 まりる
くもん出版
2023-09-21





◆オール・ノット 柚木麻子

大好きな作家さんの小説、表紙も可愛い、ということで、期待して読みました。

時代は現代、苦学生とも言える女の子と、元お金もちのお嬢さんで今は?の年上女性の出会い。

元お金もちの女性は、小さなアパートでも、調度品やアクセサリー、食べるものが外国風の雰囲気があってなんとも素敵なのです。

物語は、その彼女の友達や両親の話に遡って行きます。
舞台は横浜元町。
私もなんとなくその時代とモダンな雰囲気がわかるので、入り込めました!

時代の移り変わりの中で、たくましく、ひっそりと生きる女性たち。
自分の感性を大事にしながら身の丈にあった暮らしを擦ることがやっぱり大切かな〜なんて。

希望の見えるラストでした。


オール・ノット
柚木麻子
講談社
2023-04-18




◆傑作はまだ 瀬尾まいこ

生まれてから一度も会っていない父と息子が、25年たって一緒に暮らすことになるという奇跡の物語。コミカルな描写でスイスイと展開します!

安心して読める瀬尾まいこワールド。

最後はやはり感動の涙がでました。


傑作はまだ
瀬尾まいこ
ソニー・ミュージックエンタテインメント
2019-03-08




◆なんとかしなくちゃ。青雲編 恩田陸

恩田さんの自叙伝?とも思える、青春小説。
とっても明るいです!
きょうだい関係や友人関係の書き方が面白くて、個性的な人物のかき分けがすごい。

大学時代のサークル、日本のお城研究会での対戦シーン(議論)がすごい!
日本史に疎い私も、どうする家康をみたばかりだったせいか、歴史上の戦のうんちくが面白かったです!

この続きもあるのかなあと楽しみ。


なんとかしなくちゃ。 青雲編
恩田 陸
文藝春秋
2022-11-07



以上です。

2023年も面白い小説にたくさん出会えました!私にとって小説を読む時間は至福のとき♡
手軽に自分を別世界へつれて行ってくれる最高のエンタメです。

別途、1年間でとくに良かったもの、お勧めの本をアップしたいと思います^^

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2023年11月に読んだおもしろい小説のメモです☆



カレーの時間 寺地はるな

寺地さんの作品は何冊か読んで、どれも良かったですが、
これもおもしろい。
複雑な家族の歴史の物語が「カレーライス」を軸に展開していきます。

頑固な祖父と孫息子の交流。じーんとくる場面もありますが
現実的で、淡々としている感じながよかったです。


カレーの時間
寺地 はるな
実業之日本社
2022-06-08




あきらめません! 垣谷美雨

垣谷さんは「現実的」な、現代的なトピックが多いんですが、
これは、定年退職後の共働き夫婦が、夫のふるさと(田舎)に移住して…というお話。

主人公の霧島郁子は、ひょんなことから市議会議員に立候補することになり…
女性議員に差別的なヤジがとぶような市議会。それを改革すべく立候補するのですが
そこにはとんでもなく高い壁が。。。

明るく爽快で、面白かった!!元気が出てくるお話でした。


あきらめません!
垣谷美雨
講談社
2022-05-24





レッドクローバー まさきとしか

全く知らなかった本ですが、図書館での出会い、読みました。

現代から、過去に遡るミステリー。警察モノではなく、
ジャーナリストが過去の事件を追います。

北海道の田舎でのおそるべき一家殺人。

最初から最後まで暗い物語です。

話が二転三転して、え?と、何度かページを戻って読み直す箇所がありました。

ミステリーとしては面白いと思いましたが。。救いがない話というか、、、


レッドクローバー (幻冬舎単行本)
まさきとしか
幻冬舎
2022-08-24






鈍色幻視行 恩田陸

面白かったです!

豪華客船での2週間のクルーズ旅。

そこで、「夜果つるところ」という、いわくつきの小説に魅入られた人々、映像化にかかわる関係者が集って謎解きをするという…

その作中作「夜果つるところ」という小説も、恩田陸著で実際に出版されているのです。おもしろい。

30代の夫婦が主人公なのですが、その二人の関係も、問い直す旅になっています。

豪華客船での過ごし方が少し垣間見え、優雅な気持ちで読書できるかも?

登場人物が個性的でその描き方がうまいなあと。

トリックだったり、ちょっとオカルト的・スピリチュアル的なところも恩田陸の真骨頂が
てんこ盛り。

満足でした!



鈍色幻視行 (集英社文芸単行本)
恩田陸
集英社
2023-05-26





夜明けのすべて 瀬尾まいこ

映画化されるようですが、作品を最初に読みました。

PMSで、イライラが止められず自己嫌悪に陥る藤沢さんと
パニック障害で人生をあきらめ気味の山添くん。

同じ職場のふたりが、お互いの病状を気遣い、理解し、ちょっとずつ前向きになっていくハートフルな物語。

症状や薬の名前、薬との付き合い方などリアルです。
医学的な本ではないけれど、どのように病気と付き合い
回復していくか、参考になるかも。

それよりなにより、職場の人たち、上司の理解や優しさが染みてきます。

ふたりの関係は、友達からもう一歩進みそうっていうところで終わるので
映画ではもっと恋愛チックになるんだろうなと思いつつ。。。

映画も楽しみ。


夜明けのすべて
瀬尾まいこ
水鈴社
2020-10-22




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