ワーキングマザーacoのシンプルな日々♪

臨床心理士(心理カウンセラー)で大学生と高校生の母 acoのシンプルな暮らし。 好きな本、映画、ドラマの話、賃貸生活、子どものことなど

カテゴリ: 書籍・雑誌

2020年1月に読んだ小説、お正月休みがあったせいか
たくさん読めました!

吉田修一 国宝(下)

林芙美子 浮雲

窪 美澄 トリニティ

横山秀夫 臨場

柚木裕子 慈雨


いちばん良かった、感動したのは、「トリニティ」です。

窪美澄さんの小説は何冊か読んでどれもおもしろかったけど、
これはとくにお勧めかも!

昭和〜平成を生き抜いた、3人の女性の物語。

実在のエッセイスト、イラストレーターにヒントを得て書かれたフィクションだそうです。

参考文献を見ると、あの人か、とわかります。(ワタシはそんなにしらなかったけど)

戦中生まれの3人の女性が、20歳を過ぎて、ある出版社の雑誌を通じて出会う。

エッセイスト、イラストレーター、そして、一般事務の女性。

その場所にたどりつくまでの物語と、その後の物語です。

それを、一般事務職から寿退社して専業主婦になった女性の孫(女性)が

ふとしたことから、インタビューすることになる、という形になっています。

ちょうどワタシの母の世代といってもいいのかな。

その頃の女性が、男性中心の出版社でバリバリ働くと言うこと自体珍しいこと。

エッセイスト、イラストレーターなんていうカタカナ職業の先駆けのような女性達。

仕事、そして結婚、出産をめぐる葛藤やさまざまな「事件」が描かれます。

とってもリアル。

いろいろな生き方、そしていろいろな夫婦の形、家族の形。。。

いまは多様なあり方が認めらる社会になりつつあるけれど、

その頃はいまよりずっと女性が生きにくかったと思います。

3人のうち、イラストレーターとエッセイストの二人は

お世辞にも幸せとは言いがたい晩年をひとりで過ごし、孤独に死んで行くのですが。。

でもそれでも、救いがあるのです。

子どもや孫の世代に、受け継がれるものがある。

全力で生きた人の人生は、たとえ「失敗」のような面があったとしても

次世代の人を励ます力がある。。。

そういう希望が感じられるラストで、涙があふれてしまいました^^




トリニティ
窪 美澄
新潮社
2019-03-29




横山秀夫 臨場

横山作品は、ロクヨン、クライマーズハイ、半落ち、など読みました。
どれも好きですが、これも良かった!
ちなみに、ドラマ、映画はみていません。
検視官 倉石を中心とした短編8編。
とくに、感動したのは、「餞」(はなむけ)
これには泣きました!

臨場 (光文社文庫)
横山 秀夫
光文社
2007-09-06




柚月裕子 慈雨

柚月さんも好きなミステリー作家のひとりです。
「臨場」を読んだあとだったので、これは横山作品か?と思わせるような
登場人物(警察官、刑事たち)のセリフがあったりして^^

定年退職した元刑事 神場が、妻と念願のお遍路に出かけます。
それにはある理由があったのでした。。。

そして、お遍路の最中に起こった幼女殺害事件が16年前の神場がかかわった
同じような事件を思い起こさせ。。。

刑事自身の生い立ちや家族の物語に焦点を当てた、ミステリーというよりも
人生の物語になっているのかな?

夏のお遍路の過酷さとそこでの出会いも興味深く、
このあと、空海(弘法大師)について知りたくなり、
借りてきていま本を読み始めました^^

タイトルの「慈雨」は、その真夏のお遍路に降る恵みの雨のこと。
過去をつらさや罪悪感を洗い流し、
いまを優しく包んでくれる慈しみに満ちた雨が主人公に降り注ぐのでした。

慈雨 (集英社文庫)
柚月 裕子
集英社
2019-04-19




吉田修一 国宝(下)

上下巻いちおう読んだけれど、あまりピンと来なかったです。。。ごめんなさい(;゚ロ゚)

国宝 (下) 花道篇
吉田修一
朝日新聞出版
2018-09-07




林芙美子 浮雲

有名な小説らしいですね。戦中〜戦後、男性に依存しながら(恋愛に依存?)
たくましく生き抜いた女性の物語。
全体的に暗いのと 男性もなかなかはっきりしない(笑)ので、疲れました!


浮雲 (新潮文庫)
林 芙美子
新潮社
1953-04-07




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2019年12月に読んだ面白い小説は

百の夜は跳ねて 古市憲寿

カインは言わなかった 芦沢央

熱帯 森見登美彦

でした。3冊ともおもしろかった!


百の夜を跳ねて

社会学者の古市クンが書いた小説なので、「格差社会」がテーマか?と思うような内容とも思えるのですが、

ちょっと村上春樹みたい!

大学を卒業したけど、就職活動がうまくいかず、タワーマンションや高層ビルの窓ふきのアルバイトをしている主人公と、

彼を部屋に招きいれる富裕層の老女。

孤独な二人の交流が静かに描かれます。

窓、部屋、灯り、などのメタファーがうまく使われていて

一瞬涙が出そうになる静かな感動的な場面がありました。


百の夜は跳ねて
古市 憲寿
新潮社
2019-06-27


 



カインは言わなかった

芦沢央の作品はいくつか読みましたが、いまのところこれが最高です!

超おもしろかった〜

バレエ、というか、コンテンポラリー?ダンスの舞台をめぐるミステリー

主役の座をめぐるダンサーたちの嫉妬、駆け引き。

旧約聖書のカインとアベル(兄弟間の殺人)を題材にした舞台ですが、

その題材どおり、兄弟間の葛藤、

それだけでなく、師弟間の葛藤、

男女間の葛藤、夫婦間の、など、

嫉妬と憎しみ、アンビバレントな感情に満ちている迫力ある作品でした。

読み終わって脱力。

そして、本物のバレエ(ダンス)の舞台をみてみたくなります!

カインは言わなかった
芦沢 央
文藝春秋
2019-08-28




熱帯

森見登美彦氏の作品は初めてです。

分厚いけど、読んだかいがありました。
とってもおもしろい、不思議な作品。

これも村上春樹風。

「熱帯」という本を読んだことがある、という人が集まって
秘密の読書会が開かれる。

みなその本を無くしてしまったりして、最後まで読んだ人がいないという謎の本。

それを探しに行く人が失踪したり。。。

前半は謎解きの要素が多く、夢中で読んでしまいます。

後半、ちょっとダレますが、最後まで読まないと意味がわからないので、
忍耐が必要かも^^

「物語とはなにか?」がテーマ、ともいえます。

千夜一夜物語にインスピレーションを得た物語なのですが、
千夜一夜物語(アラビアンナイト)自体、不思議な話なのだ、ということもわかりました。

物語の語り手とは誰なのだろう?
現実と物語との境目はなんだろう?

そんなワクワクする疑問が湧いてきます。

熱帯
森見 登美彦
文藝春秋
2018-11-16





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