ワーキングマザーのシンプル&スローライフ

臨床心理士(心理カウンセラー)で大学生と中学生の母 acoのシンプルな暮らし

カテゴリ: 書籍・雑誌

2018年9月に読んだ小説は3冊でした。(やや少なめ)

〇晴れときどきアスペルガー 今村志穂

〇悪と仮面のルール 中村文則

〇一億円のさようなら 白石一文



晴れときどきアスペルガー 今村志穂

著者の実体験を元に書いたもののようです。

若い主婦、志穂にとって、大好きだけど、ちょっと気持ちがすれ違う夫

可愛いけれども、時々育てにくさを感じる息子

夫や子どもとの関係に悩む、主婦であり、自営業のおかみさんである主人公の日々の物語。

軽やかな文体で綴られています。

押し寄せる不安、そこから生じる怒り、そして、 専門家との出会い。。。

誰もが通るであろう道。

家族であっても、自分から生まれた子どもであっても、理解できなかったり、
寄り添えなかったり。

自己嫌悪に陥ってみたり、なんとか頑張ろうと奮起したり。

夫も息子も典型的なアスペルガー症とはいえない(かなり適応が良い)と思われますが

彼らを受け入れ、折り合いをつけていく道のりに、励まされます!






悪と仮面のルール 中村文則

好きな作家 中村文則さんの作品のなかでも、これは好きかも!

呪われたような人生のさなかにあっても、純粋な愛だけは貫き通そうとする少年〜青年の物語。

ひりひりするような心理描写に圧倒されます。


今年2018年の1月に映画が公開されてたんですね!知らなかった〜

邪の家系を断ちきり、少女を守るために。少年は父の殺害を決意する。大人になった彼は、顔を変え、他人の身分を手に入れて、再び動き出す。すべては彼女の幸せだけを願って。同じ頃街ではテロ組織による連続殺人事件が発生していた。そして彼の前に過去の事件を追う刑事が現れる。本質的な悪、その連鎖とは。








一億円のさようなら 白石一文

白石一文さんもわりと好きな作家。以前読んだ作品はけっこうおもしろかったので、

今回も期待して読みました。タイトルがおもしろいし、物語の展開もぶっ飛んでいて、ぐいぐい引き込まれます。

主人公は50代の男。子どもたちは就職や大学で家を出て、夫婦ふたりの生活をどう送ろうかと考えていたところに、妻が莫大な数十億の遺産を結婚前から持っていた、ということをたまたま知ってしまい。。。

そこから、彼の人生が違った方向に動き始める。。。という物語。

男の中年期の危機の話、ですかね?


ネタバレになりますが、妻が信じられなくなり、会社にもいやけがさして、退職し、

ひとり、地方に旅立って、そこで新しい生活を始めます。

そこでの生活が生き生きとおもしろく描かれていて良いのですが、

結局、妻に操られるといいますか。。。

男は、美しい女とお金の前に屈服してしまう、

美貌とお金を持っている女性は最強、ということでしょうか!?

まあ、それに気付く過程がおもしろいんでしょうが、なんだかね。。。


一億円のさようなら (文芸書)
白石 一文
徳間書店
2018-07-21




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2018年8月に読んだ小説は、次の3冊。

傍聞き 長岡弘樹

満願 米澤信穂

デンジャラス 桐野夏生

公認心理師試験があったため、読むのを控えました(涙)ので、いつもより少なかった〜

けれどどれも良かった! 質の高い作品でした〜



傍聞き 長岡弘樹

著者の作品は、前に、「教場」を読んだことがありました。
警察学校の話。おもしろかった記憶があります。

これは短編ミステリー?
ミステリーといっても、殺人やグロテスクなシーンはなく、
安心して読めます^^

不可解な行動があり、最後にその意味が明かされるという作りです。

迷い箱、傍聞き、迷走、899 の4編。

主人公は、消防士、女性刑事、更生保護施設の施設長、救急救命士
どの仕事も、人の命、人生に深くかかわる仕事、
かつ、縁の下の力持ちのような地味な仕事といえるかも。

どれも、え、なになに〜?と読み進んでしまい、最後はビックリすると同時に、
ほっとする、ほろっとさせられます。



傍聞き (双葉文庫)
長岡 弘樹
双葉社
2011-09





満願 米澤穂信

これも短編集。

この夏、NHKでドラマ化されたのです。
このなかの3編を1話ずつで。
その予告をみて、見覚えのあるタイトルとおもい。。
そう、何年か前に、単行本を読んだのです!
なんとなく覚えていましたが、ストーリーはほとんど忘れていたので、
文庫本を買って(ワタシにしては珍しい。笑)読みました。

夜警、死人宿、柘榴、万灯、関守、満願 の6編。

タイトルの付け方もいいですよね。
ひきしまった文章、淡々としたストーリー運びと、読者を裏切る驚きの結末。
6編とも全くちがう背景や登場人物。だからどれも甲乙つけがたく、ひとつに選べない!
(誰にも頼まれてないけど。爆)

ドラマ化されたのは、夜警、万灯、満願 で、どのドラマも役者さんが良く、
楽しめましたよ〜


満願 (新潮文庫)
米澤 穂信
新潮社
2017-07-28





デンジャラス 桐野夏生

谷崎潤一郎とその女性関係がモデルの小説。

ワタシは谷崎潤一郎は読んだことがないし(汗)
ほとんど知らなかったエピソードなので、新鮮でした。

谷崎の妻の妹 重子の視点で書かれています。
妻は、4人姉妹。その四姉妹は「細雪」のモデルになったのですね。

義理の兄という微妙な立場で、谷崎の妻や家族と一緒に暮らし、
谷崎を観察し、交流していきます。
義兄に大切にされ、それを誇り、生きがいに思う重子。
そこに、重子の嫁の千萬子が入ってきて
ドキドキするような危険な関係。
ですが、
デンジャラスというタイトルに反して(?)
エロティックなシーンはないのですが、
怪しい雰囲気。。。というのがあふれているのかも。

重子さんが、義理の兄との関係に満足していたところから
千萬子への嫉妬からか、お酒の量が増えて
アル中のようになっていく姿が迫力ありました〜



デンジャラス
桐野 夏生
中央公論新社
2017-06-07




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