ワーキングマザーacoのシンプルな日々♪

社会人の娘、大学生の息子の母 フルタイムで働くacoのシンプルな暮らし。 日々の記録、好きな本、映画、ドラマの話、子どものことなど

カテゴリ: 書籍・雑誌

もう3月なんですね!
2月は通常の仕事+1件の講演会講師の仕事が無事に終わりホッとしています。

受講生として参加した久しぶりの対面研修会(カウンセリング)も面白かった!

お友達との食事会もあって楽しかった2月。

そして、いつもの楽しみは、読書とテレビドラマです。

2月も面白い小説に出会えました。

〇星を編む 凪良ゆう

『汝、星のごとく』の続編、3篇が入っています。

『汝…』を読んで腑に落ちなかったことが、こちらでは、なるほど!と、納得できる内容になっていました。

汝、に不全感があった人はおすすめ。

これだけ読んでもあまりわからないかもなあと思います。

複雑な「家族」の形がたくさんでてきますが、

生活感があり、人を大事にする気持ちと自分らしさを大事にしたい気持ちのバランスが、前作よりも良い感じで描かれてるなあと。

読んでいて苦しい感じはなく、温かい小説でした!

星を編む
凪良ゆう
講談社
2023-11-07




〇真珠とダイヤモンド 上下 桐野夏生 

図書館リクエストしてかなり待った本。

86年バブル真っただ中。
福岡の証券会社に就職した、高卒、短大卒、大卒の3人の群像劇。
私もちらっと経験している時代で、そのころの証券会社の噂は会社の先輩から聞いていたので、こんな感じだったんだ~と感慨ひとしおです。

まあ、すごい怖い時代。誰もが金の亡者に…NTT株の話も出てきますが、
かすかに覚えているぐらい。日本中が熱狂してたんですね。
小説では、誇張もあるかもしれないけれど
かなり事実に近いのではないかと思われました。

証券会社における女性の位置づけ、男性社員は、こんなふうにしてお客さんに食い込んでいくんだとか…

恐ろしいほど儲けたあとには、バブルがはじけて悲惨な状況が待っていた…

そこまできっちり描かれていて、はっきり言ってバッドエンドです。

高卒のみやこは、株を買わずに、まじめに働いて節約して、大学受験して上京したのに…そのあとがつらかったです。

小説とは関係ありませんが、いまは、ネット証券で、気楽に株とか投資信託が買えるようになり、SNSでいろんな情報が得られて…自己責任ですが、カモられるリスクがだいぶ少なく、NISAとかできるようになってほんと良い時代に変わったなあと思いました^^

真珠とダイヤモンド 上

真珠とダイヤモンド 下


〇神秘 上下 白石一文 

これはネットでのおすすめを読んで買ってしまいました。
再読したいぐらい気に入りました。

毎日新聞の連載小説だったそうで、書かれたのは、2012年、東日本大震災の翌年です。

阪神淡路大震災や、東日本大震災の話が通奏低音のように流れている感じです。

50代、出版社役員になったばかりの男、菊池は、突然、すい臓がん末期の宣告を受けます。妻子と別れ、一人身である彼がとった行動は?

生きること死ぬことについての考察、がんをどうとらえるかの考察も、他の本を引用していたりして、充実しています。
それとともに東京の神楽坂から、神戸に移り住んだ主人公の暮らしぶり(会社役員のままだから、お金はあるんです)。家での料理や、神戸の街並み、グルメ、女性たちとの関係など、中年男性(女性も)の興味を引きそうな内容がてんこ盛りです。

最後は、人間関係。いろいろな関係がつながりにつながって。。。
できすぎといえばできすぎですが、それがわかっていく過程がワクワクドキドキします。

ほんと面白かった!!





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2024年1月に読んだおもしろい小説はこちらです!

〇仮想儀礼 上下 篠田節子

NHK BSで12月からドラマをやっていて(あと2回で終わり)
すごく面白いので、年末年始のために原作を買って読みました!
(小説はほぼ借りているので、私にしては珍しいことでしたが買って大正解)

原作は、2008年に初版。15年前なのですが、
古さを感じさせない。
原作は、ドラマより相当ダイナミックで破壊的。
めちゃくちゃ面白かった! 

終盤、二転三転して、どこに着地するかとハラハラしましたが
バッドエンド、とまではいきませんでした。ホッ。

さすが篠田先生。相当取材して勉強して書かれたとは思いますが
すごいです。新興宗教教団の光と影。

いろんな意味で人間て怖い…と思ってしまいました^^


仮想儀礼(上)(新潮文庫)
篠田節子
新潮社
2021-06-04

仮想儀礼(下)(新潮文庫)
篠田節子
新潮社
2021-06-04




〇秋麗 今野敏

なんとなく目に留まった本。
テレビ化されている警察、刑事もの。
「安積班」シリーズだそうです。
今野敏さんは初めてですが
人気作家だけあって、筋がしっかりしていて、読みやすい。
安定の、という感じでしょうか。

「秋麗」ということば、初めて知りましたが、
秋晴れの気持ちの良い日、という意味だそうで。
この作品は、人生の秋を迎えた人たちの悲劇でもあるので
皮肉がこもっているのかなと思いました。

また機会があったらほかの作品も読んでみよう!

秋麗 東京湾臨海署安積班 (角川春樹事務所)
今野敏
角川春樹事務所
2023-02-15




〇縁切り上等! 新川帆立

『元彼の遺言状』『競争の番人』など、テレビ化されている作品の原作者
新川帆立さんの新作。

鎌倉の縁切寺の娘が、離婚専門弁護士となって活躍する、いくつかのケースのお話。
離婚弁護士って、裁判に行く前に、こんなふうにかかわるんだ、とか妙に感心してしまいました^^

あ、テレビで「離婚弁護士」シリーズ(天海祐希)もあったけど、あれは関係ないけれど、大好きでした^^

こちらの作品は、鎌倉のお寺が舞台ということもあって、
しっとりした落ち着きあり、
同性婚やらアセクシャルと思われる人物がいたりと
現代的。

軽やかに事件を解決していく松岡紬、爽快でした!








〇そのマンション、終の住処でいいですか? 原田ひ香

原田ひ香さんの『三千円の使い方』ドラマが面白かったので、
違う作品も読んでみようと図書館で借りました。

垣谷美雨さんみたいに現実的な作風で、タイトルからして軽やかかな?と思いきや、これは思ったよりシリアス!とってもクールな作品でした!

ある有名な建築家が、都心の人気エリアに昔建てたデザイナーズマンション。
それが、数十年たって、欠陥住宅とわかり。。。

その建築家の娘や、弟子、そのマンションに思い入れのある住民たちとの思惑が交錯し。。。
中高年女性が何人か出てきて、自分の人生を振り返るという構成が面白かったです。
建築家の娘がクールすぎて、何を考えているのかわからないし
最後もなんかすっきりしな終わり方でした。

原田ひ香さんのほかのも読んでみたい!





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