2018年5月に読んだ小説は、

〇芹沢央 いつかの人質

〇東野圭吾 マスカレードナイト

〇桐野夏生 夜の谷を行く

〇今村昌弘 屍人荘の殺人

でした。

4冊中 3冊がミステリーという(笑)


芹沢央 いつかの人質

宮下愛子は幼い頃、偶発的に起きた誘拐事件に巻きこまれ失明してしまう。
そして12年後、彼女は再び何者かに連れ去られる。
いったい誰が、何の目的で?一方、人気慢画家の江間礼遠は突然失踪した妻、優奈の行方を必死に捜していた。
優奈は誘拐事件の加害者の娘だった。
長い歳月を経て再び起きた「被害者」と「加害者」の事件。偶然か、それとも…!?
急展開する圧巻のラスト。大注目作家のサスペンス・ミステリー。

芦沢央さんを読んだのは初めてです。きれいな若い女性なのですね♪

4歳の子どもが、ショッピングセンターで母親とはぐれていなくなってしまう。。。

というスリリングな書き出し。

その運命のいたずら、というのでしょうか。

偶然が偶然をよび、意図していなくても「加害者」になってしまった人々。

「加害者」と「被害者」の再会。それは偶然なのか。。。


というぐいぐい、と引き込まれるストーリーです。

他の作品も読んでみたくなりました!



いつかの人質 (角川文庫)
芦沢 央
KADOKAWA
2018-02-24






東野圭吾 マスカレードナイト

マスカレードホテル、マスカレードイブに続く第三弾。

ホテルを舞台にした「殺人予告」の事件。

できる女性、今回はコンシェルジュとなったホテルウーマン山岸と、刑事でホテルマンに扮する新田。

このコンビ、そして他の刑事も活躍。

ホテル側の人物、上司なども個性的。

今回はなかなか複雑でしたが、おもしろかったです!

登場人物が多く、キャラが立っていて、だれが犯人なんだろう?

さいごまでわかりませんでした! 

そして、山岸のプロフェッショナルな仕事ぶりに感心。

お客様の無理難題になんとしても応えるー無理という言葉は禁句なんだそうです。

すごすぎる!

このシリーズ、今後も続きそう・・・続いてほしいです!









桐野夏生 夜の谷を行く



連合赤軍がひき起こした「あさま山荘」事件から四十年余。
その直前、山岳地帯で行なわれた「総括」と称する内部メンバー同士での批判により、12名がリンチで死亡した。
西田啓子は「総括」から逃げ出してきた一人だった。
親戚からはつまはじきにされ、両親は早くに亡くなり、いまはスポーツジムに通いながら、一人で細々と暮している。かろうじて妹の和子と、その娘・佳絵と交流はあるが、佳絵には過去を告げていない。
そんな中、元連合赤軍のメンバー・熊谷千代治から突然連絡がくる。時を同じくして、元連合赤軍最高幹部の永田洋子死刑囚が死亡したとニュースが流れる。
過去と決別したはずだった啓子だが、佳絵の結婚を機に逮捕されたことを告げ、関係がぎくしゃくし始める。さらには、結婚式をする予定のサイパンに、過去に起こした罪で逮捕される可能性があり、行けないことが発覚する。過去の恋人・久間伸郎や、連合赤軍について調べているライター・古市洋造から連絡があり、敬子は過去と直面せずにはいられなくなる。
いま明かされる「山岳ベース」で起こった出来事。「総括」とは何だったのか。集った女たちが夢見たものとは――。啓子は何を思い、何と戦っていたのか。
桐野夏生が挑む、「連合赤軍」の真実。(BOOKデータより)

桐野夏生さんは、すごく好きな作家♪

これも期待を裏切らない作品でした。

今月は、これがいちばん良かったかな〜 感激しました!

浅間山荘事件などを起こした連合赤軍。

テレビでかすかにみた記憶があります(年がばれますね。汗)

その連合赤軍の起こした他の事件(山岳ベース事件など)にかかわっていた女性の40年後の物語。

ドキュメンタリーなの?と思うぐらい、史実に基づいた部分も大きいようです。

2011年2月に主犯格の永田洋子死刑囚が獄死し、その直後に3.11が起こる。それは史実。

大きな歴史の区切りの時でもあったのかなと思われるほど。

主人公 西田啓子63歳は、刑務所を出てから、ずっとひとりで生きてきました。

開いていた学習塾を閉じてから、それほど高くないジムと図書館に通い、ときどき、実の妹と姪とかかわるくらいの毎日。

女性の老後、としてすごくリアル! 

ワタシも退職したら、ジムと図書館通いになりそう(爆)

自分の未来に重ね合わせて読んでしまいました!



だけど、「内容紹介」に出ていた「連合赤軍の真実」、という言い方はどうなんだろう?

あくまで著者が想像した、真実のひとつ、こういうストーリーもありえた、ということだと思います。

「連合赤軍の真実」を知りたい方には、物足りないというか、がっかり、となるかもしれません。

ただ、ひとりの平凡な女性(たぶん)が、連合赤軍に求めたもの、そこで体験したこと、その後の人生に及ぼした影響。。。

ひとりの女性の物語、として読むのが楽しめると思います。

ある意味、PTSDの話、といえるかも。

だからこそ、最後は、癒しへの道筋がみえたところでおしまい、となるのではないでしょうか。。。

賛否があるみたいだけど、ワタシにとってはとても納得のいく終わり方でした♪


夜の谷を行く
桐野 夏生
文藝春秋
2017-03-31









今村昌弘 屍人荘の殺人



神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と会長の明智恭介は、曰くつきの映画研究部の夏合宿に加わるため、同じ大学の探偵少女、剣崎比留子と共にペンション紫湛荘を訪ねた。
合宿一日目の夜、映研のメンバーたちと肝試しに出かけるが、想像しえなかった事態に遭遇し紫湛荘に立て籠もりを余儀なくされる。
緊張と混乱の一夜が明け―。部員の一人が密室で惨殺死体となって発見される。
しかしそれは連続殺人の幕開けに過ぎなかった…!!
究極の絶望の淵で、葉村は、明智は、そして比留子は、生き残り謎を解き明かせるか?!
奇想と本格ミステリが見事に融合する選考委員大絶賛の第27回鮎川哲也賞受賞作!



この人の作品も初めて。ミステリー好きにはたまらない本格的ミステリー&すごい発想のストーリーなのでしょう。おもしろかった!


一人一人の心理の奥行き、ということはあまり感じられませんが、ミステリー、トリックとして、かなりおもしろいです。

天才的な探偵少女が、最後に、難なく、謎をすいすいと解いてしまうところが、ちょっとあれ?でしたが。

こんなにわかるのなら、事件を防げたのでは? でもそれだとお話にならないしね。。。





屍人荘の殺人
今村 昌弘
東京創元社
2017-10-12





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