2018年4月に読んだ小説は、
〇重松清 ファミレス 上下
〇中村文則 R帝国
〇柚月裕子 盤上の向日葵
〇原田マハ サロメ
〇佐藤正午 月の満ち欠け
でした。
どれも、友達や図書館で借りた本(笑)でしたが、
すご〜くおもしろかった! 本との出会いに感謝です
〇重松清 ファミレス 上下
子育てを終えたアラフィフ夫婦の話。
男性の視点で描かれています。
主人公とその友だち(先輩)3組の夫婦が出てきます。
それぞれストーリーがあっておもしろい。
そして、この3人は、趣味が料理。(一人は本業)
料理教室の先生も登場し、
かんたんで美味しそうな料理レシピがたくさん載ってます!
おもわずメモってしまいました^^
中年夫婦の危機、中年期危機の物語。
ファミレス、というタイトルの意味は、なるほどー!とうならされました。
明るくコミカル、ちょっとシニカルでリアルで、楽しめます!
〇中村文則 R帝国
教団X を読んだことありましたが、それを超えるおもしろさ、という評判のこの本。
カルト宗教教団を描いた「教団X」とても衝撃的でしたが、
「R帝国」も、ここまで書くか〜 というような問題作かな!?
近未来のR帝国(たぶん日本)を描いたディストピア小説ですかね。
R帝国は近隣の国と戦争をしている。
HP(ヒューマンフォン)という進化した携帯電話をみなが持っていて、
それはAIだが、人格があるともいえるのです。
この国には、言論と思想の統制がしかれ、心に傷を負って精神科に行くと、
過去の記憶を消す作用のある薬を処方される。。。
ちょっと笑えない話です。
そして、国が戦争をする理由とは…!?
著者は「あとがき」を書いているのですが(小説であとがきは珍しいですよね!)
そこにこの小説を書いた意味と、著者の願いが表されていました。
〇柚月裕子 盤上の向日葵
柚月裕子さんの作品ははじめて読みました。
ミステリーです。おもしろかった!!
将棋をめぐる物語。
羽生名人を思わせる天才棋士と、対する、東大卒のアマチュアからプロに転向した上條、このふたりの対戦から物語はスタートします。
なぜ将棋なのか?
それは埼玉の山奥から発見された身元不明の遺体とともに、
非常に価値のある将棋の駒(高級駒)が一緒に埋められていたからです。
上條の不幸な生い立ち、そして、東大で将棋をやりながら、ある真剣師(賭け将棋で生計を立てている人)に出逢い、その世界に巻き込まれていくのです。。。
将棋の勝負の様子が棋譜などが細かく描かれるます。
ワタシは全然わかりませんが、それでも、緊迫感や勝負の凄さだけは伝わってきます。
将棋を知っている人が読んだら、面白さ倍増なんだろうな!
そしてこういう裏の世界の凄さにも驚きました〜
女性だけど、柚月さんすごいな〜
映画化された「孤狼の血」という警察とやくざの小説も書いてますカラね!
〇原田マハ サロメ
オスカーワイルドの戯曲サロメ
新約聖書のなかの一シーンをもとにした戯曲ですが、
その挿絵を描いたオーブリー・ビアズリー をめぐる物語。
オーブリーの姉、メイベルの視点で展開していきます。
ミステリー仕立てでおもしろい。
画家の卵 オーブリーと、女優の卵 メイベルが、
のし上がっていくためにとった手段とは。。。!?
悲しいですが…
オーブリーの作品がみたくなること請け合いです!!
ウィキペディアをみると、
オスカー・ワイルド、オーブリー・ビアズリーと姉のメイベルのことは
わりと史実に基づいているようです。
この3人のこと、ほとんど知らなかったので、新鮮でした!
幸福な王子の作者、オスカーワイルド、男色を訴えられて、刑務所に入り、出所後も悲運のまま数年後に死去(46歳)。
オーブリー・ビアズリーも、19世紀末の天才的な画家と言われたけれども、
25歳で結核で亡くなっています。
でも二人とも、日本の作家や、画家、マンガ家に大きな影響を与えているのですね!
この二人を題材にする原田マハさん、さすが〜!
〇佐藤正午 月の満ち欠け
直木賞作品です。
最初は、話がよく見えないのですが、あとになるとわかります^^
男性の視点で淡々と語られる物語。
青森八戸出身の男が、大学で同郷の女性と再会し、就職し、結婚し、子どもをもうけ、
ふつうに幸せに暮らしていたのが、ある日、7歳のむすめが高熱を出し、
何日かたって快復したとき、驚くべき変化をみせるようになった。。。
という、お話で、そこからどんどん展開します。
言ってしまえば、「生まれ変わり」をテーマとするお話。
「生まれ変わり」を大げさに扱うのでなく、
「生まれ変わり」なんて信じられない、というふつうの常識人の心の動きが
繊細に描かれているな〜と思いました。
そして登場人物ひとりひとりの描き方がとってもいいな〜と。
(キャラがかぶっていて、見分けがつかない人もいますが)
ちょっと村上春樹っぽくもあり(あそこまで個性的ではないですが)
梨木香歩っぽくもあり、現実と「生まれ変わり」というファンタジー(?)が
融合しているような感じがしました(あくまでワタシの印象)。
おもしろかったです!
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〇重松清 ファミレス 上下
〇中村文則 R帝国
〇柚月裕子 盤上の向日葵
〇原田マハ サロメ
〇佐藤正午 月の満ち欠け
でした。
どれも、友達や図書館で借りた本(笑)でしたが、
すご〜くおもしろかった! 本との出会いに感謝です
〇重松清 ファミレス 上下
子育てを終えたアラフィフ夫婦の話。
男性の視点で描かれています。
主人公とその友だち(先輩)3組の夫婦が出てきます。
それぞれストーリーがあっておもしろい。
そして、この3人は、趣味が料理。(一人は本業)
料理教室の先生も登場し、
かんたんで美味しそうな料理レシピがたくさん載ってます!
おもわずメモってしまいました^^
中年夫婦の危機、中年期危機の物語。
ファミレス、というタイトルの意味は、なるほどー!とうならされました。
明るくコミカル、ちょっとシニカルでリアルで、楽しめます!
〇中村文則 R帝国
教団X を読んだことありましたが、それを超えるおもしろさ、という評判のこの本。
カルト宗教教団を描いた「教団X」とても衝撃的でしたが、
「R帝国」も、ここまで書くか〜 というような問題作かな!?
近未来のR帝国(たぶん日本)を描いたディストピア小説ですかね。
R帝国は近隣の国と戦争をしている。
HP(ヒューマンフォン)という進化した携帯電話をみなが持っていて、
それはAIだが、人格があるともいえるのです。
この国には、言論と思想の統制がしかれ、心に傷を負って精神科に行くと、
過去の記憶を消す作用のある薬を処方される。。。
ちょっと笑えない話です。
そして、国が戦争をする理由とは…!?
著者は「あとがき」を書いているのですが(小説であとがきは珍しいですよね!)
そこにこの小説を書いた意味と、著者の願いが表されていました。
〇柚月裕子 盤上の向日葵
柚月裕子さんの作品ははじめて読みました。
ミステリーです。おもしろかった!!
将棋をめぐる物語。
羽生名人を思わせる天才棋士と、対する、東大卒のアマチュアからプロに転向した上條、このふたりの対戦から物語はスタートします。
なぜ将棋なのか?
それは埼玉の山奥から発見された身元不明の遺体とともに、
非常に価値のある将棋の駒(高級駒)が一緒に埋められていたからです。
上條の不幸な生い立ち、そして、東大で将棋をやりながら、ある真剣師(賭け将棋で生計を立てている人)に出逢い、その世界に巻き込まれていくのです。。。
将棋の勝負の様子が棋譜などが細かく描かれるます。
ワタシは全然わかりませんが、それでも、緊迫感や勝負の凄さだけは伝わってきます。
将棋を知っている人が読んだら、面白さ倍増なんだろうな!
そしてこういう裏の世界の凄さにも驚きました〜
女性だけど、柚月さんすごいな〜
映画化された「孤狼の血」という警察とやくざの小説も書いてますカラね!
〇原田マハ サロメ
オスカーワイルドの戯曲サロメ
新約聖書のなかの一シーンをもとにした戯曲ですが、
その挿絵を描いたオーブリー・ビアズリー をめぐる物語。
オーブリーの姉、メイベルの視点で展開していきます。
ミステリー仕立てでおもしろい。
画家の卵 オーブリーと、女優の卵 メイベルが、
のし上がっていくためにとった手段とは。。。!?
悲しいですが…
オーブリーの作品がみたくなること請け合いです!!
ウィキペディアをみると、
オスカー・ワイルド、オーブリー・ビアズリーと姉のメイベルのことは
わりと史実に基づいているようです。
この3人のこと、ほとんど知らなかったので、新鮮でした!
幸福な王子の作者、オスカーワイルド、男色を訴えられて、刑務所に入り、出所後も悲運のまま数年後に死去(46歳)。
オーブリー・ビアズリーも、19世紀末の天才的な画家と言われたけれども、
25歳で結核で亡くなっています。
でも二人とも、日本の作家や、画家、マンガ家に大きな影響を与えているのですね!
この二人を題材にする原田マハさん、さすが〜!
〇佐藤正午 月の満ち欠け
直木賞作品です。
最初は、話がよく見えないのですが、あとになるとわかります^^
男性の視点で淡々と語られる物語。
青森八戸出身の男が、大学で同郷の女性と再会し、就職し、結婚し、子どもをもうけ、
ふつうに幸せに暮らしていたのが、ある日、7歳のむすめが高熱を出し、
何日かたって快復したとき、驚くべき変化をみせるようになった。。。
という、お話で、そこからどんどん展開します。
言ってしまえば、「生まれ変わり」をテーマとするお話。
「生まれ変わり」を大げさに扱うのでなく、
「生まれ変わり」なんて信じられない、というふつうの常識人の心の動きが
繊細に描かれているな〜と思いました。
そして登場人物ひとりひとりの描き方がとってもいいな〜と。
(キャラがかぶっていて、見分けがつかない人もいますが)
ちょっと村上春樹っぽくもあり(あそこまで個性的ではないですが)
梨木香歩っぽくもあり、現実と「生まれ変わり」というファンタジー(?)が
融合しているような感じがしました(あくまでワタシの印象)。
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