2017年4,5月に読んだ小説は

原田マハ   ロマンシエ  

横山秀夫   64(ロクヨン)

塩田武士   罪の声

伊坂幸太郎 火星に住むつもりかい?

西川美和   永い言い訳

でした!

 

●原田マハ   ロマンシエ  

乙女な男子が、ひょんなことからパリのアートの学校へ留学!

という、成長物語?  ロマンティックコメディ?

乙女な男子を一人称とした語り口で

ルンルン気分(古い?爆)、ハッピーな気分になれる物語でした♡

4093864233 ロマンシエ
原田 マハ
小学館  2015-11-25


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●横山秀夫   64(ロクヨン)

何年か前の本屋大賞第二位、映画にもなりましたね。

いまさら読んでみましたが、すごかった!

犯罪、ミステリーとしても楽しめるのですが、それより、

警察の内部抗争?を描いたヒューマンドラマでしょうかね?

ものすごい熱のこもった作品。

横山作品のなかでもかなりの熱量ではないでしょうか。。。

読んでて、ジリジリ、ヒリヒリきましたよ。。。。

どうしてこれが本屋大賞一位でなかったの?

と疑問に思ってしらべたら、一位は、

「海賊と呼ばれた男」でした!

なんと!

この年は、豊作だったんですね。。。。

4163818405 64(ロクヨン)
横山 秀夫
文藝春秋  2012-10


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●塩田武士   罪の声

森永事件をモチーフとした作品。

ジャーナリストが、昔の事件を追いかけるという流れですが、

ミステリーとして、よくできているし、おもしろい!と思いました。

社命によって、昔の事件を追いかけるジャーナリストと、

たまたま、あるものを手にして、自分が子供時代に、

ある重大事件にかかわっていることを知った男。

このふたりが最後に出会うのですが。。。

これは、64の前に読んで、すごい!と感動しました。

ただ、64を読んだら、やっぱり横山秀夫さんはすごいー!と

思ったのでした^^

塩田さんもこれからさらに、おもしろい作品を書き続けてくださいね!!

 

☆主人公の先輩記者の言葉より☆

俺らの仕事は、因数分解みたいなもんや。

なんぼしんどうても、正面にある不幸や悲しみから目をそらさんと

「なぜ」という想いで割り続けなあかん。

素数になるまで割続けるのは、並大抵のことやないけど、

あきらめたらあかん。その素数こそ事件の本質であり、

人間が求める真実や。

 

4062199831 罪の声
塩田 武士
講談社  2016-08-03


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●伊坂幸太郎 火星に住むつもりかい?

 

久しぶりに伊坂幸太郎を読みましたら、あらすごい。

2015年の書き下ろし作品ですが、

「共謀罪」のようなものができている、近未来社会を描いた

ブラックコメディ。

魔女狩りのように、「危険人物」と目をつけられたが最後、逃げられない。

公開処刑(ギロチン!)が待っているのです。。。。

伊坂節なので、クスッとわらってしまいながら、読めてしまいますが、

よく考えると恐ろしいです。

 

4334929893 火星に住むつもりかい?
伊坂 幸太郎
光文社  2015-02-18


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●西川美和   永い言い訳
 
映画になりましたが、映画監督自らがオリジナルを書いていたのですね。
ある作家の妻が、親友とバス旅行に行き、事故で二人は即死。
残された作家、そして、妻の親友の遺族(夫と二人の子供)の
不思議な交流が始まるのでした。
 
主人公の作家は、妻の旅行中に浮気していたという
ダメダメな人で、
妻が亡くなっても、あまり悲しめないのです。
妻について何もしらない自分。。。ということを知って、がくぜんとします。
作家なので、何かを言ったり、書いたりするように求められたり、
ドキュメンタリーを撮りたいと言われたりして、渋々引き受けるのですが、
そして、ひょんなことから、妻の友人遺族の子供のめんどうを見ることになるのですが。。。
 
甘すぎず、リアリティのあるストーリー。
相手が亡くなったあとに始まる関係というものもあるのだなあと
思わされます。
 
人間関係に必ずある、蜜月と、幻滅期。
そしてその後にどう関係を紡いでいくのか、いかないのか。
遺族の子供、とくに6年生という難しい年頃の長男の心の中が
とても細やかに描かれているな〜と思いました。
 
4167906708 永い言い訳 (文春文庫)
西川 美和
文藝春秋  2016-08-04


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