ワタシにとって読書は(いまのところ)、気分転換、通勤時間の楽しみ、なので、軽く読める本ばかり読んでます。
そして、これもまた、おもしろかった〜!!
自分では絶対選ばない本を、知人のおすすめで読んでみました。
百田尚樹(永遠の0の作者) 「風の中のマリア」です。
マリアっていうのは、ハチなんです!
大スズメバチの働き蜂(ワーカーといいます)
ハチを擬人化して物語化しているのですが、
内容は、大スズメバチの生態をかなり正確に表しているのではないでしょうか。
すごくびっくりして、初めて知ることばかり!
(ワタシは、子どものころ、ファーブル昆虫記やシートン動物記などには、興味のもてない子でした)
昆虫の世界ってすごい。。。。!!! と初めて思いました。
風の中のマリア (講談社文庫) 百田 尚樹 講談社 2011-07-15 by G-Tools |
たとえば、大スズメバチの巣には、メスしかいないのです。
働くのも、生まれるのも、ある時期を除いて、メスだけ。
すごいな〜ホンモノの女系社会なんです。
知らなかった〜
そして、その攻撃力の強いこと!
カマキリやトンボまで殺して、幼虫のために、その肉を丸めて肉団子にして巣に持ち帰るという。。。
自分たち(成虫)は、肉を食べず、幼虫から出る汁(?)で生きていけるのですから、よくできてますね!
ハチの種類によっても、生活の仕方はさまざま、ということもわかりましたし、ハチが他の種類のハチを巣ごと襲って、幼虫を食べてしまうんだということも。。。恐ろしい。弱肉強食の世界ってこういうことなんですね。。。
ハチとアリは、生活の仕方が凄く似ていて、(ハチから羽と針をとったのがアリなの?という感じ)、集団(巣)でひとつのからだである(子孫を生むのは、ひとりだけ、ワーカーはその手足)ということ。
そういうことがわかると、「アリとキリギリス」の読み方も違ってきますよね。
ワーカーである働きアリと、キリギリスの生き方を比べること自体が、違うっていうのかな。。。
そういうことを、理屈でなく、物語として、「マリアというハチの一生」を描いた小説。
もちろん、ハチやその他の昆虫の会話や思いなどフィクションなんですが、リアルに感じますし、おもしろくて一気に読んでしまいました。
養老孟司さんの解説も、なかなかよかったです☆
いのちのつながり、みたいなものについて、視点が与えられるかな?
子どもにもぜひ読ませたい、と思いました!!
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