重松清さんの短編集、「また次の春へ」を読みました。

3.11にまつわる7つの物語。

重松さんが、震災(厄災)をどう書くのか、興味がありました。

被災した当事者、というよりも、ちょっと距離があるような人物に
焦点を当てて書いているのが、逆に重松さんらしく感じました。

だけど、泣ける泣ける。。。

重松作品は、どれも「ずるい!」っていうぐらい、泣かせ上手なんですが、
この本も、どの作品も泣けて仕方なかった。。。

電車の中で読むのは気をつけたほうがいいです(鼻水止まらない。。。)

情感あふれ、でも押し付けがましくなく、
美しく、優しい物語。

日本人なら大多数の人が共感するんじゃないかな〜と思うほど。

でもちょっと思ったのは、
日本人て、言語化しない傾向が強いのね〜ってこと。
(自分も含めてですよ)

大切なこと、大切な人への気持ち、
愛情表現。

あるいは、自分が何を思い、考えているか。

日頃から、言葉にする習慣はあまりないですよね。。。

だから、突然別れてしまうと、相手が何を考えていたのか
何を思っていたのかがわからない。。。

それでも、一緒にいたこと、
一緒に観た景色、一緒に過ごした風景、

そういうものが、支えになっていくんでしょうかね。。。

4594067867 また次の春へ
重松 清
扶桑社  2013-03-09

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