読書記録です。

五木寛之著 親鸞 激動篇(上下巻)を読みました。

親鸞さんには興味があったので、読んでみたかったのです〜[E:notes]

五木寛之さんはとっても読みやすいし、面白いですね。

激動篇は、パート2にあたるもので、親鸞が、流刑により妻とともに越後へ移ってから、関東(茨城、千葉)に住むまで、中年期を描いたもの。

いや〜 読み応えあり、実におもしろかった[E:sign01]

著者の想像、脚色も多いに入っているのでしょうが、わかりやすくて読みやすいです。

ワタシ、恥ずかしながら日本史をちゃんと勉強しなかった(学校で)こともあるし、歴史の本もあまり読んでこなかったので、何にも知らないんです〜

なので、この頃(平安末期)の日本の様子が新鮮で(汗)。

日本人の信仰(修験道や陰陽道)についても書いてあり、とても興味深かったです。

日本は仏教だけでなく、いろいろな信仰が入り交じっていたし、仏教といっても、法然、親鸞の仏教はほかとはかなり違うし、厳しい弾圧を受けたのですね。

親鸞の内面的葛藤は圧巻。

阿弥陀仏だけを信じて、浄土に迎え入れるために念仏を唱える、という信仰にたつ親鸞。

しかし、頭で考えるだけの人ではなく、飢饉や貧しさ、病に苦しむ民をみて、念仏はどういう意味があるのか考え抜き、念仏に反対する人々と対話し、迷い、葛藤しながら、信仰を深めていくのでした。

念仏とはお願いではなくて、すでに救われていることに気づいたときに出るよろこびと感謝の言葉なのだ、と語るシーンは感動ものでした。

また、雨乞いの法会をするように命じられ(親鸞に反対する人々の罠だったのですが)、7日間念仏を唱えつつ心身がボロボロになって歩き続けるシーンはクライマックス。

読んでいてドキドキハラハラでした。。。。さて、雨は降ったのか!?

激動篇は、親鸞が京都に戻るところで終わっているのですが、老年期を描く完結編はまだ新聞連載中だそうで、単行本はもう少しさきかな?

前後しちゃうけど、まずパート1「親鸞」を読んでみようかな〜☆


 

親鸞 激動篇 上 親鸞 激動篇 上
五木 寛之

親鸞 激動篇 下 親鸞(下) (講談社文庫) 蓮如―われ深き淵より (中公文庫) 私訳 歎異抄 親鸞と道元

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