本屋に平積みになっている話題の書 (ちょっと前の話かな?)
「スタンフォードの自分を変える教室」 を読みました。
予想以上におもしろかった!
著者は、米国 スタンフォード大学の心理学の教授。健康心理学が専門だそうです。
大学で行った 「意志力の科学」 という講座がベースになっています。
大学の講座というと硬いイメージですけど、この本は、様々な研究成果(実験結果など)を紹介しているという点でアカデミックな反面、くだけた感じで、一般向けのセミナーを聴いている雰囲気です。
意志には 「やる力、やらない力、望む力」 の3つがあり、それぞれを生かすにはどうすればよいか、つまり、3日坊主、依存症、先延ばし症候群などなど、だれもが身に覚えがあり、どうにかして自分を変えたい…と思っている人のための本です。
一度に1章ずつ読んで、実際に行動を促すような作りになっています。
章ごとに要約ページもあって、復習できたり、と親切!
意志の力とは、セルフコントロールということですよね。
セルフコントロールを日本語で言うと、「自制」になるのかな?
でもそうすると、「抑制する」とか「◯◯をしない」というイメージなのですが、
本当はそうではなくて、
もちろん、悪習をやめる力も含みますが、
やるべきことをやる力、先延ばししない力、継続する力、そして、目標を持ってそれに向かって進む力(望む力)なども
自制=セルフコントロールであり意志の力である。
そんな基本的なことをこの本で確認しました。
ほとんどの人が 意志が強いか弱いかと問われたら、
「自分は意志が弱くて…」 というでしょうし、
「意志が強い」と誇れる人は少数だと思います。
でも本書によると、「意志力」とは、ちょっとした工夫/テクニック/技術で、かなり向上するのです。それを「科学的に」説明しているのが、この本です。
目からウロコがボロボロ…の箇所がたくさんありましたが、
とくに へえ〜〜〜!!が大きかったのは、
4章 罪のライセンス と 5章 脳が大きなウソをつく。
どうして、「良いこと」をすると次に「悪いこと」をしてしまうのか、それを防ぐにはどうしたらいいか…
「罪責感」や「自己嫌悪」がもたらす悪影響とは…
また、
脳は「幸せの予感」を「幸せ」と勘違いするが、それは本当に心を満たすものではない…
などなど。
それに絡めて、 真にストレス解消になるものとそうでないものについても、はっきり書いてあって、なるほど〜! と。
子どもたちにも、少しずつ中味をシェアしていきたいです。
あと2、3回読んでみよう、と思ってます☆
スタンフォードの自分を変える教室 ケリー・マクゴニガル 神崎 朗子 大和書房 2012-10-20 by G-Tools |
ポチッとよろしくお願いします☆
コメント