直木賞作家 辻村深月さんの ツナグ を読みました。
映画にもなりましたよね。(まだ観ていませんが…)
満月の晩、亡くなった人に一度だけ再会できる、それを取り次ぐのが「使者(ツナグ)」の役目。
4人の依頼者のストーリーと、最後は、ツナグ自身のストーリーから構成されています。
まさに、グリーフ(死別の悲しみ)ケア、グリーフプロセスの物語ですが、
死者に再会して、本当に良かったと思う人もいれば、そうではなく、逆に後悔が残る人もいるというところが、リアリティがあるかな…
まあ、ベタなお話もあるのですが、泣けました…[E:weep]
亡くなった方との「再会」はこの物語のようなかたちでは訪れないと思うけれど、
でも、記憶の中の故人、心の中の故人と「対話」することはできるんだろうな、それはとっても大切なことなんだろうな、と思いました。
最後の、「ツナグ」の由来や、使者自身の、グリーフプロセスのお話がとってもよかったです♪
それにしても、著者辻村さんは、「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。」 よりもずっと巧くなっている!という気がしました。素材も広がっているし… すごいすごい、これからが楽しみな作家さんのひとりです!
ツナグ (新潮文庫) 辻村 深月 新潮社 2012-08-27 by G-Tools |
ポチッとよろしくお願いします☆
コメント