ある日の夕食時、 息子(5歳)がとつぜん、悲しそうな声で言い出しました。
「ボク、女の子に生まれたかった…」
え? そうなの? ちょっと、どきっとしました。
「どうして?」と とりあえず聞いてみると、
「言わない。ママはいつも『大丈夫、大丈夫』っていうから言わない!」 と。
ひえ〜!! 参りました。 たしかに、子どもが不安そうなことを言ってくると、「大丈夫だよ〜」と言うことが多かったかも(汗)。それで子どもの不安が軽減するのかと思っていたけれど…そうでもなかったんですね!
「大丈夫」なんて言葉でごまかさないで、まずは、ありのままの気持ちを受け止めて欲しかったんだね…
カウンセリングのお仕事のときには、安易に「大丈夫」などと言わないように気をつけてるんだけど、家族に対しては、配慮できてなかったなあ〜と反省。
小さな子でも、いえ、だからこそ、そんな風に思うんだ、と大発見でした。
それで、
「ごめん! 『へ〜 そうなの』しか言わないから、聞かせて!」 と息子に頼み込んで、
「女の子に生まれたかった」わけを聞き出しました(笑)。
そしたら、「… 男はケーサツに捕まるから…」というじゃありませんか!
へえ〜 (しばし絶句) 「ああ、そうなんだね」 としか言えませんでした… (あなたは大丈夫よ、とも言えないし…)
一応、「女も捕まるよ…」 と言ってみたけど、説得する必要はなかったかな?
そういえば、最近息子は、車のなかで私が聞いているニュースをいやがって、「怖いから消して」とよく言うのでした。事件のニュースになると、わかるんですね… そして、容疑者が男であることが多いのも気づいていたのですね… いや〜 びっくりです。
それにしても、「大丈夫と言わないで」なんて… 子どもの不安を、不安としてそのまま受け止める… 子どももそのことを望んでいたんですね。息子から教えられた一コマでした♪
コメント
コメント一覧 (2)
子供って案外、生活の中のいろんなことに五感を働かせているというか、見てないようで見ていて、聞いてないようで聞いているんですよね。(本当に聞いて欲しいことは聞いてなかったりするけど。汗)
そして、自分なりにいろいろメイクセンスさせているんですね…
「男はケーサツに捕まるから女の子に生まれたかった」とは…
また、なんでも「大丈夫」で片付けないでという訴えも、切実ですよね。私もそうしてしまっていないか、ドキッとしました。
可愛らしくも考えさせられるエピソード、どうもありがとうございました!
共感していただきうれしいです♪
ほんと、子どもの「理屈」って大人からは突拍子もないので、おもしろい&可愛いですよね。
実はこのあと息子は、「赤ちゃん産むのって痛いの?」と聞いてきました。
ケーサツに捕まる男と、陣痛に苦しむ女とどちらがマシか、彼なりに熟考していたんでしょうか…(笑)