こんな時期ですが、先日、ひっさしぶりに映画館に足を運びました。

ぜひぜひ観たいと思っていた映画が近くではもう観られないとわかったので

職場から家とは反対方向、東京の田端というところまで行きました!

観たのは、「プリズン・サークル」というドキュメンタリー 
監督は、ワタシと同世代の坂上香さんという方です。 




刑務所の中で行われている、集団心理療法 TC(Therapeutic Community 回復共同体)を2年間追いかけたもの。

TCはアメリカの刑務所では珍しくないらしいですが、日本では島根にできた新しい刑務所が唯一、民間に委託して試みているものだそうです。

この映画はある臨床心理士の方が勧めていたので観たくなったのですが、思い起こせば、数年前、アメリカのTCについて坂上さんが記していたレポートを臨床心理学の雑誌で読んだことがあり、感銘を受けたのでした!

さて、島根の刑務所(男性のみ)でTCに参加できるのは、希望者で、20人X2グループ 
最長2年間 週に2,3回(だったかな?)1週間12時間ぐらいやるそうです。

20人で車座(サークル)を作って、語り合うセッション、2、3人ずつ語り合うセッション、など
あり、最初は「家族については語れない」とまどっていた参加者も、安心して語れるとわかってから、どんどん内容が深まって、本音で「気持ち」を語り、感情を吐露して涙するようになるプロセスが、ていねいに描かれていました。

さて、中身について、映画をみながら参加者の声をメモしたなかから(暗い中でノートに書いたのでぐちゃぐちゃですが、案外読めました笑)ランダムに記述します。


〇親と別れた時、何も感じなかった。感情が動かない。母がいなくなったとき、施設にはいったとき、他人事みたいで、感情がうごかなかった。

〇虐待を受けて、記憶と感情を麻痺させていたことがわかった。加害者になっても、記憶と感情を麻痺させているから暴力ふるったをときのことを覚えていない。

〇TCでは名前で呼んでくれて人として扱ってくれるのがうれしい

〇話すことで自分の気持ちの中を空っぽにできるのがよかった

〇ロールプレイをして初めて、被害者の気持ちがわかり、後悔(涙)

〇気持ちに気づくには、自分のことを話せる安心、安全な場所、仲間が大事

〇矛盾する二つの自分に、ロールプレイで互いに話しかけると気づくことがある

〇自分で認められなかったものを認めて語ることができてよかった。捕まるまでごまかし続けたものはこれだったんだと。

〇隠さず生きていきたい。生きててよかったという瞬間が出てきた。


映画には、出所したあとも、TCの卒業生がスタッフとともに集まって、同窓会をしている様子もありましたがこういうつながりって本当にだいじだなと思いました。

TCを受けた人は、再犯率が半分以下だそうですが、日本でこれを受けられる人は、ほんの一握り。
もっと広がってほしいですし、

このような語り合い、特に、負の気持ち、誰にも話せなかったマイナス感情や体験を、家族のなかで、
また、学校や地域の共同体のなかで
話せることが、
子どもたちが健やかに育つために欠かせないことではないだろうか?
思ったのでした。

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