2020年7月に読んだおもしろい小説です
奈落 古市憲寿
古市さんの「百の夜を跳ねて」が面白かったので、これも読んでみました。
話題作ですよね。
若い女性ミュージシャンが、ステージの最中に転落事故に遭い、
植物状態に。。。
身体は全く動かせない、眼球も動かせない、でも意識ははっきりしているという
最悪の状態。
彼女の目線で描いた物語です。
家族や友人、恋人、仕事関係者、介助、援助の様子が(憐れむだけでない本音の部分)
つらいけど、とってもリアル。
でも、彼女のこの思考を「誰が」聞き取って、書いたのだろう?
と思ってしまうワタシ。
小説というものは、「神の目線」で書かれているものだと言われてしまえば
それまでですけれど、ちょっと引っかかりました!
彼女は、治る、わけではないので。。。。その後の彼女が書いた、とも思えないし。
物語後半で、少し良くなってきた彼女が、自分の姿を鏡で見る(見せられる)
場面があり、それが衝撃。
人間は、頭の中での自己イメージによって生きているものなんだなあと改めて思ったのでした。
パレード 吉田修一
吉田氏の最初のほうの作品でしょうか。
横道世之介みたいな大学生が、男女4人で、ルームシェアをして暮らすお話。
一人ひとりの視点から、1章ずつ描かれています。
現代若者の悩みというか闇というか。。。最後は、吉田修一らしく
理由なき暴力? ストレスがたまりまくっている若者が描かれていました。
君が電話をかけていた場所 三秋 縋
ライトノベルというんでしょうか、このジャンル初めて読みました。
これは面白かった!SFっぽいところもある、高校生男女の物語。
主人公は、小さいころから、顔に大きなアザがあり、そのため、友人を作らず
孤独に生きてきました。
ところが、ある日、公衆電話に、彼あての電話があり。。ある賭けを持ちかけられて、
という展開。
そして彼のアザが消えて、彼も生き生きとした生活を送り始めるのですが、
初恋の人、少女の顔に、アザができていたのでした。。。
心の傷、そして不思議な体験、と村上春樹風ではないでしょうか^^
心のうちが丁寧に書かれていて、とてもいいです!
この本は、2冊でひとつの話になっているので、
両方読まないと、消化不良になってしまうのでご注意を!
(ワタシはまだ1冊しか読んでなくて、フラストレーションいっぱいです^^)
どのように今後展開して、着地するのか、いろいろ予想しつつ、楽しみにしてます!
にほんブログ村
奈落 古市憲寿
古市さんの「百の夜を跳ねて」が面白かったので、これも読んでみました。
話題作ですよね。
若い女性ミュージシャンが、ステージの最中に転落事故に遭い、
植物状態に。。。
身体は全く動かせない、眼球も動かせない、でも意識ははっきりしているという
最悪の状態。
彼女の目線で描いた物語です。
家族や友人、恋人、仕事関係者、介助、援助の様子が(憐れむだけでない本音の部分)
つらいけど、とってもリアル。
でも、彼女のこの思考を「誰が」聞き取って、書いたのだろう?
と思ってしまうワタシ。
小説というものは、「神の目線」で書かれているものだと言われてしまえば
それまでですけれど、ちょっと引っかかりました!
彼女は、治る、わけではないので。。。。その後の彼女が書いた、とも思えないし。
物語後半で、少し良くなってきた彼女が、自分の姿を鏡で見る(見せられる)
場面があり、それが衝撃。
人間は、頭の中での自己イメージによって生きているものなんだなあと改めて思ったのでした。
パレード 吉田修一
吉田氏の最初のほうの作品でしょうか。
横道世之介みたいな大学生が、男女4人で、ルームシェアをして暮らすお話。
一人ひとりの視点から、1章ずつ描かれています。
現代若者の悩みというか闇というか。。。最後は、吉田修一らしく
理由なき暴力? ストレスがたまりまくっている若者が描かれていました。
君が電話をかけていた場所 三秋 縋
ライトノベルというんでしょうか、このジャンル初めて読みました。
これは面白かった!SFっぽいところもある、高校生男女の物語。
主人公は、小さいころから、顔に大きなアザがあり、そのため、友人を作らず
孤独に生きてきました。
ところが、ある日、公衆電話に、彼あての電話があり。。ある賭けを持ちかけられて、
という展開。
そして彼のアザが消えて、彼も生き生きとした生活を送り始めるのですが、
初恋の人、少女の顔に、アザができていたのでした。。。
心の傷、そして不思議な体験、と村上春樹風ではないでしょうか^^
心のうちが丁寧に書かれていて、とてもいいです!
この本は、2冊でひとつの話になっているので、
両方読まないと、消化不良になってしまうのでご注意を!
(ワタシはまだ1冊しか読んでなくて、フラストレーションいっぱいです^^)
どのように今後展開して、着地するのか、いろいろ予想しつつ、楽しみにしてます!
にほんブログ村
コメント