読んだ本の記録、いままでは月ごとでしたが、
まとめて書くのは大変になってきたので(汗)

そのつど、書いていこうかなと思います。
(また変わるかもですが)

立て続けに、2冊、30代女性が主人公の小説を読みました。

どちらも、泣けました!



窪美澄 やめるときも、すこやかなるときも

恋愛経験がほとんどなく、自宅に住む会社員桜子と

同い年(32歳)の家具職人 壱晴

桜子からしたら、恥ずかしい出会いからの再会、

好きになったのはいいけれど、彼には、重い過去があり

ある女性への思いを引きずっていたのでした。。。

桜子は桜子で、コミュニケーションが苦手と思っていたり、
容姿にもコンプレックスがあり、女としての自信がない

そして、父親との確執があったのでした。


全体を通して、木の香りや手触り、

そして、松江への旅でみる景色など、五感を感じるような美しい描写と

心の傷はどのようにして癒されるのか、というテーマが重なり

ぐいぐいと引き込まれます。


いまちょうどテレビドラマ化されていて、私は半分ぐらいしか観られていませんが、
なかなか良い感じです。


タイトルが、すこやかなるときも、やめるときも、ではなく、

やめるときも、すこやかなるときも

であるところが、ミソなのかなと思います^^







川上未映子 すべて真夜中の恋人たち

友人がお勧めしていたので読んでみました。

こちらも34歳の冬子が主人公の小説なのですが、

「やめるときも」に比べると、ファンタジックというのかな

なかなかこういう人、周りにいないかも、または、こういうできごとはないかも、

という少し不思議な独特な物語のように思いました。

現実的なのですが、現実離れしているというか。。。

でもリアルな部分もあったりもします。

冬子も、相手の男性三束さん(58歳)も、家族などの背景は一切語られず、

淡々と進んで行きます。

冬子は、出版社で校閲という仕事をしています。

校閲は「間違い探し」。読んでいる文章に一切感情移入せず
感情を押し殺して、字句の間違いを探す。

その仕事にぴったりの性格といえるのではと思うほど

引っ込み思案で、受け身で、コミュニケーションをあまりとらず

お人好しで、人に利用されているようなところがあります。

冬子がある場所に出かけて、忘れ物(なくし物)をしたことから
三束さんという男性に出会い、

二人は時々会って、話すようになります。

高校の物理の教師だという彼は、冬子の質問にていねいに答え、

二人は、光についてなど、話をしていきます。

二人とも口数少なく、静かな時を過ごして、時間が過ぎると
家に帰って行く、という生活。

後半、物語は少しだけ盛り上がり、

冬子が彼への思いを抑えきれなくなる下りが切ないです。

たたみかけるような文章で、彼女の思いが綴られ
涙が止まりませんでした。

「やめるときも」は、「結婚へのあせり」「打算」のようなものが見え隠れして
それが30代のリアルかなと思うのですが、

こちらは、まったく打算などない、純粋な恋愛感情

美しい詩のようなお話でした。

人を想うってこういうふうに描写できるんだ〜と感動。

芥川賞作家の川上未映子氏だからこそ書ける文章かなと思いました
(好ききらいはあると思います)







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