ワーキングマザーacoのシンプルな日々♪

社会人の娘、大学生の息子の母 フルタイムで働くacoのシンプルな暮らし。 日々の記録、好きな本、映画、ドラマの話、子どものことなど

2018年01月

2018年1月に読んだ小説は

〇橋を渡る 吉田修一

〇嫌な女 桂希実

〇ワンダー RJパラシオ

でした。どれもおもしろかった!

嫌な女

わたし的にイチオシなのは、「嫌な女」です。

タイトルはあんまり魅力的ではないですが、
内容は、コミカルでおもしろい!

天才?女詐欺師の夏子とその遠戚、弁護士の徹子という
二人の女の物語。

詐欺を働いた夏子が、相手に訴えられると、徹子に泣きついてくる。
徹子は、いいかげんにしろよ〜と思いながらも
夏子のための仕事を引き受ける。


徹子の視点から、夏子が描かれます。
ナマの夏子はほとんど登場しません!

そこが本書の魅力なので、
ドラマ化されたようですが、
原作とはだいぶちがうのではないかと思われます。

徹子と夏子が20代から、ナント70代までの物語!
働く女の一生、といった感じです。

夏子は男を、人を楽しませる才能があり、
明るく憎めない性格。

けれど、ワタシが惹かれたのは、徹子かな〜

不器用で、人付き合いが下手で、結婚したものの3年で離婚。
弁護士の仕事は淡々とやる。
その仕事は、依頼人の周りの人にとにかく話を聴くこと。

弁護士は共感を示したりはしないのですが、
心理カウンセラーにも似た部分があるなあと思いました。


徹子の周りの人たち(弁護士事務所の人々や元夫)は
みな味があって良い人々。周囲の本当に信頼できる人との絆は濃いのです。

そして夏子との腐れ縁。
最後は、夏子の良さを認める徹子。
徹子にとって夏子は、ある意味あこがれであり、
自分には生きられなかった「もうひとりの私」なのかもしれません。



徹子の仕事に対する姿勢を表したこんな言葉が素敵です。

弁護士志望の学生に「仕事のやりがい」を尋ねられた徹子は言います。

…弁護士の仕事って、やりがいを求めてはいけない領域のものだと思ってる。淡々と仕事をして、もちろん、手は抜かずに、当たり前のことをする。それを積み重ねるだけ。結果としてそれが誰かを助けることになって、感謝されるかもしれない。でもね、感謝されることを目的にしてはいけないし、期待してはいけないと思ってる。救えると考えてはいけないと思う。救えないもの。ただ、ベストを尽くすだけ。

なんだか弁護士と心理カウンセラーを置き換えて読むこともできるみたい!
ワタシの思っていることと似てる(笑)って思いました。


また、「弁護士の素晴らしいところはどういったところですか」という質問に対する答えにも
いたく共感。


…私がお話したかったのは、どんな仕事も、楽しい部分と大変な部分の両方があるということです。楽しいだけの仕事など、ないと思ってください。喜びが大きい仕事はその分、苦労も多いものです。どんな仕事でも、それを目指すなら、覚悟が必要です。…いい結果と悪い結果のどちらも引き受ける覚悟ができて、一人前です。

これだけ読むと硬い感じがするかもしれませんが、
詐欺の仕組み?に驚いたりあきれたり、ほろっとさせられる…
そして、働くことの喜びを感じさせてくれる
働く中年女性にピッタリ(笑)の小説でした!



嫌な女 (光文社文庫)
桂 望実
光文社
2013-05-14



橋を渡る

吉田修一は3つぐらい読んだことありますが、
これは、新しい切り口かなと思いました。
SFチック、近未来小説です。
ちょっと恐ろしいけれど、あるかもしれない未来。

吉田氏の文章やストーリーの切り取り方が好みですので
楽しめました〜



橋を渡る
吉田 修一
文藝春秋
2016-03-19



ワンダー

同僚に勧められて読んだ本。

児童文学ですが、大人にも読んで欲しい。もちろん、中高生にも。

生まれつき顔が奇形、という10歳の少年の物語。

10歳ではじめて学校(一般の)に通うことになり。。。

少年の心の中、そして、友達や家族の心情が、繊細に描かれています。
つらいけど、でもたくましく生きていく。

ある事件をきっかけに、彼が仲間に受け入れられていく過程がいいですね〜
やっぱり男子は、ケンカするなど身体を使ったコミュニケーションが必要なのかも?



ワンダー Wonder
R・J・パラシオ
ほるぷ出版
2015-07-18





また、専門書は

〇先生のためのアンガーマネージメント 本田恵子

〇変化の原理 ワツラウィック

を読みました。この2冊も読んで非常にためになりました!







変化の原理


ワツラウィックの「変化の原理」は、文章が難しいですが、
たくさんメモをとりながら読みました。

家族療法、システムズアプローチ、逆説療法などと言われている心理療法のアプローチ。
狭義の心理療法にとどまらず、いろいろな「問題解決」に応用できるのだろうと思います。

システムのなかでの変化(一次変化)では変わらない、解決できない問題は、
システムの外からの変化(二次変化)が必要。

ワタシもまだ勉強中ですが、「同じ土俵での言い合い」「教えてください→アドバイス→できません、の堂々めぐり」は一次変化を目指していて、解決できないのです。

それを超えた解決、とくに、パラドックスを用いた解決の事例の数々が参考になる〜
といっても、まだ自分では使いこなせませんが、
カウンセリングのなかで、二次変化、ということを意識するようになったかも^^




変化の原理 〈新装版〉 (りぶらりあ選書)
ポール・ワツラウィック
法政大学出版局
2011-11-04



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夫とワタシは似ているところもありますが、
真逆なところもいっぱいあります
(夫婦ってそんなもの!?)

たとえば、ワタシはミニマリスト(のつもり)で
モノは少ない方が心地よい、どんどん捨てるのが好き♡


夫は、モノを捨てられず、ため込む。
ひとからいろいろとモノをもらうし、
モノがたくさんあるのが好きなんだ!
と勝手に解釈しています^^



そんな凸凹の私たちですが、
このたびワタシが提案して(笑)
いままでなかなか捨てられなかったモノを
3つ捨てることにしました!


捨てられないものって、

〇思い出の品
〇まだ使えるもので、今は使ってないけれど
「いつか使う」と思うもの

ですよね〜

今月手放したのは、

電気ポット
縦型の扇風機(タワーファン)


この2つはは、<まだ使えるがここ数年使っていないもの>。
えいや!と断捨離することに。

電気ケトルを毎日愛用しているので、
電気ポットはいらないと判断。

扇風機はふつうのが1つあるので、
大型(縦型)のものを捨てようということに。


そして、3つめは、思い出の品であり
長らく使っていないモノでこれからも使いそうにないモノ。
楽器ーークラシックギターです。

いまから20余年前、婚約時代にワタシから夫にプレゼントしたギターです。
(夫のリクエストでした^^)

一度壊れて修理したもので、
まだ使えるといえば使えるけれど
10年以上ほとんど使っていません!

今後も使う予定なし。。。
残念だけど、
収納場所を取るので
手放すことにしました。

******

押し入れや天袋、キッチンの戸棚には、
まだまだ捨てられそうなものが
埋まってる....予感がします!笑



「いま使っていないものは捨てる!」

今年はこれを合い言葉に
ドンドン捨てていきたいと思います!!



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