ワーキングマザーのシンプル&スローライフ

臨床心理士(心理カウンセラー)で大学生と中学生の母 acoのシンプルな暮らし

2014年04月

芥川賞作家 綿矢りさ さんの 「かわいそうだね?」 を読みました。

彼女の作品を読むのは、「夢をあたえる」以来、2冊目です。

夢を。。は、ちょっと重たい、暗い感じの小説でしたが、

この本は、「かわいそうだね?」と「亜美ちゃんは美人」の2作とも、

元気で、生き生きしていて、楽しく読めます☆

とくに、亜美ちゃん。。は、ラスト、涙が出そうになるくらい

良いお話でした☆

2作とも、同年代の女同士のかかわりあいを描いた作品。

女性にしか書けない、いや、綿矢りさにしか書けない、

ヒジョーに微妙な女心を巧みな表現描いています。

女なら誰しも、身近にいる同年代の女に対して

「胸がざわつく」という体験をしているでしょう?

思春期を通ってきた女子ならば。。。

「かわいそうだね?」は、彼氏が元カノと同居してしまい、

その、元カノのところに乗り込んで行く女。

「亜美ちゃん。。。」は、高校時代から、超絶美人の亜美ちゃんの「親友」として

常に隣にいて(亜美ちゃんに好かれて)「引き立て役」となってきた女。

「ざわつく」のは、ユング的にいえば、「コンプレックス」あるいは

「影(シャドウ)」だから、

相手は、自分にないもの、自分にない「幸せ」を持っている。

それは、「私」が決して手に入らない幸せだったり、

「幸せではない」と思い込んでいるものだったりする。。。

「かわいそうだね?」は、彼女とぶつかって

そのしたたかさに驚き、楽観的な諦めのようなものを主人公は体験する。

「亜美ちゃん。。。。」では、二人の女の関係性が変わっていき、

主人公(さかきちゃん)は、亜美ちゃんの隣にいても

ざわつかなくなる。

誰からも愛され、一目置かれる美人の亜美ちゃんが、

実は、深い孤独を持っていることを理解し、

なぜ、彼女が自分を好きになっていつも側にいるのかが、

つき合ってから、10年近くたって、初めて腑に落ちる。

そして、彼女を 「支え続ける」 と決意するさかきちゃんの姿は、

ホントウに涙ものです。。。

 

4163809503 かわいそうだね?
綿矢 りさ
文藝春秋  2011-10-28

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湊かなえ さんの 「境遇」も読みました。

偶然にも、最近みた映画 「あなたを抱きしめる日まで」 と似たテーマ。

幼い頃、施設に預けられた子どもと、その親が、

何十年か経って、互いに相手を捜し求める。。。という伏線のある

ミステリー小説。

途中から、なんとなく、筋が読めてしまいましたが。。。。

そして、これも、同じ「境遇」で「親友」である女性二人のかかわりを描いたもの。

女の友情って。。。。

ドロドロした世界がお好きな方はどうぞ。

でもこれは、それほどドロドロでは無かったです。

湊さんは、やはり三部作と言われる、

告白少女、贖罪 (レビューにリンクしてます)

あたりが真骨頂なのでしょうか。。。。

4575237396 境遇
湊 かなえ
双葉社  2011-10-05

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Poster2

 

イギリス映画 「あなたを抱きしめる日まで」を観てきました。

事実に基づいた物語だそうです。

地味ですが、じわじわと押し寄せる感動、そして、いろいろと考えさせられる映画でした。

1950年代、アイルランド。

未婚で妊娠した10代のフィロミナは、家族からやっかいばらいされ、

修道院へ。

そこで男の子を産みます。

3、4歳になり、男の子は、養子にもらわれていき、

フィロミナとは離ればなれに。どこのだれにもらわれていったのか、一切知らされません。

それから50年が過ぎ、

息子の50歳の誕生日、という日に、

フィロミナは、彼に会おう、彼を捜そう、という思いに突き動かされ、

あるジャーナリストとの出会いによって、息子を捜す旅に出る。。。という物語。

それは、思いがけない顛末を迎えるのですが。。。。

ネタバレなのですが、

母が、50年近く前に別れた息子を捜し求めていたと同時に、

息子の方も、母を捜し求めていたということがわかります。

それだけでも感無量。。。

親子は求め合い、引き寄せ合うんですね。。。

 

一緒に息子探しの旅に出てくれる

息子と同い年ぐらいのジャーナリスト マーティンとフィロミナの関係が面白い!

知的な面、性格的、感情的な面は真逆なのですが、

相補的な関係であって、

それがうまく機能している、というのでしょうか。

真実を知った時、

フィロミナは 「私は赦します」といい、

マーティンは 「私は怒っている」というように。

互いに知らず知らずのうちに

影響を与えあって、少しずつ変化が生じてくるのがわかります。

また、二人の心の揺れもみごとに演じられていました♪

お薦めの映画です☆

 

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