ワーキングマザーのシンプル&スローライフ

臨床心理士(心理カウンセラー)で大学生と中学生の母 acoのシンプルな暮らし

2011年05月

天才ファミリー・カンパニー―スペシャル版 (Vol.1) (バーズコミックススペシャル)
二ノ宮 知子

天才ファミリー・カンパニー―スペシャル版 (Vol.1) (バーズコミックススペシャル)
天才ファミリー・カンパニー―スペシャル版 (Vol.2) (バーズコミックススペシャル) 天才ファミリー・カンパニー―スペシャル版 (Vol.3) (バーズコミックススペシャル) 天才ファミリー・カンパニー―スペシャル版 (Vol.6)  バーズコミックススペシャル 天才ファミリー・カンパニー―スペシャル版 (Vol.5) (バーズコミックススペシャル) 天才ファミリー・カンパニー―スペシャル版 (Vol.4) (バーズコミックススペシャル)
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「のだめ」の二ノ宮知子 作 のコミックです。

娘に「是非読んで!」と勧められて、全6巻読みましたよ〜!

後半とくに、読み出したらやめられない面白さ。一気に読んでしまいました。

父亡き後、母と二人暮らしの 天才高校生 勝幸 のもとに、

母の再婚相手とその息子(勝幸と同い年)がころがりこんできたところから物語はスタート。

勝幸とは真逆な性格の父子(荘介と春)に、巻き込まれ翻弄される勝幸でしたが…

後半、話がどんどん広がり、国際的なビジネスの話になっていきます(笑)。

著者は、「若い人に読んでほしい」と書いていますが、中高校生が将来の生き方、職業を考えるためのヒントになるかも!? 「人のために働く」もっといえば、「人に喜んでもらうために、自分の力を使う、貢献する」ことの楽しさ、おもしろさをこのコミックから感じられたらいいのでは〜と思いました。

荘介と春に出会って勝幸がどう変わっていくか、その成長ぶりがこの物語のひとつの見所だと思うのですが、

少々不満が残りました。そもそも、勝幸はこの二人から逃げてばかりで向き合おうとしていません。強烈な個性、価値観、ライフスタイルを持つ、まるで異星人のような荘介親子と「家族」になることは、硬い勝幸にとってしんどいことだとはわかります。

もう少し、展開あるかな〜と期待したのですが、結局最後まで平行線というか… 

勝幸の変化といえば、春がもっていた人脈によって助けられ支えられた、ということにようやく気づいて感謝の思いを抱く、その程度なのです。

まあ、まだ若い、高校生ですからね、しょうがないかな〜(笑)。

4874652697 心のケアと災害心理学―悲しみを癒すために (Geibun library (10))
藤森 和美 藤森 立男
芸文社  1995-09


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93年の北海道南西沖地震、95年の阪神・淡路大震災における被災者の心のケア活動を中心に、災害心理学についてまとめている本です。著者のひとり、藤森和美氏は、現在武蔵野大学教授、臨床心理士で、災害心理学や緊急支援がご専門です。

第1章 災害とは何か

第2章 人の理性はそのときどうなるのか

第3章 災害が心と身体に与える影響

第4章 悲しみを癒すための心のケア

第5章 心の防災システムの構築

第6章 北海道南西沖地震のフィールドワーク

第7章 援助すること、されること

一般向け、入門的でわかりやすい。データ・情報的には古いところもありますが、普遍的なこと(3,4,7章など)は、変わることはないですから、これから東日本大震災の被災地にボランティアに入る方は、こうした本を1冊読んでから行かれることをお勧めします。心のケアのボランティアに限らず、何のボランティアであっても、です。

本書は残念ながら、絶版のようですが、図書館で読めるかもしれませんね(ワタシも図書館で入手しました)。

被災者の「心のケア」対策の必要性

 災害は、被災者に大きな物理的被害をもたらします。しかし、被災者が被った被害は目に見えるものだけでなく、被災者の心のなかに深い傷を残してゆきます。しかも、被災後はには、この心の傷の問題に加えて、被災者支援のための補償問題をめぐってさまざまな社会的葛藤が起こります。例えば、義援金の配分問題、仮設住宅の建設や入居の問題、被災地域の復興事業の問題、保険金をめぐる訴訟問題などです。

 このため、被災者が苦難の時期を乗り越え、社会的に立ち直っていくプロセスでは、災害時に受けた心の傷に悩まされながら、同時に対人的・社会的葛藤が複雑に絡み合い、緊急に解決しなければならない多くの問題が展開されることになります。したがって、それらの問題をうまく解決することができず、災害からの立ち直りにつまずいた場合には、それまでに感じたことのないような、おかしな気分や行動が生じ、心と身体に災害の後遺症が現れることがあるのです。 (P.28-29)

 友人・家族、家、仕事、地域を同時に失うという喪失体験だけでも尋常ではないのに、それに加えて、避難所でのストレスフルな生活、その次に待っているのが、上記のような現実的社会的な葛藤… 被災者の方々が心身に不調をきたすのは 当然のことでしょう。

 しかし、いま被災地では、「心のケア」や精神科医療への偏見があったり、敷居が高く、問題が見えにくく、適切な援助が届かない状況がある、ということも伝え聞いています。

 被災者の方々が「がまんする」「がんばろう」 だけでなく、自分の心(気持ち)と身体の声にゆっくり耳を傾けて、必要な助けを求めることができますように…。

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