ワーキングマザーacoのシンプルな日々♪

臨床心理士(心理カウンセラー)で大学生と高校生の母 acoのシンプルな暮らし。 好きな本、映画、ドラマの話、賃貸生活、子どものことなど

2008年06月

 臨床心理学の巨匠、河合隼雄先生による「日本人の深層心理」三部作の三作目と言われる本。ちなみに他の二作は「昔話と日本人の心」と「明恵 夢を生きる」です。以前「昔話…」を読んでとってもおもしろかったので、最近「とりかへばや…」を図書館で見つけて読んでみました。

 「とりかへばや物語」は、作者未詳で、書かれたのは平安朝末期らしいとのことです。「主人公となるきょうだいの男の子と女の子が、それぞれ性を逆転させて女と男として育てられる」「全世界の中でも希有な物語」なのですって。

 河合先生はそれを深層心理学的に研究されているのですが、まずその態度が素晴らしいなあと思いました。少し長くなりますが引用しますと、

「とりかへばや」を…研究したいというとき、これにフロイトやユングの理論を「適用」し、当てはめごっこをすることを意味していない。あくまで、私の主観を大切にし、「とりかへばや」を通じて、自分の無意識の探索をし、あるいは、自分の無意識の探索によって得たことを「とりかへばや」に関連させて、「私の物語」を物語ることが主眼なのである。読者はそれが各人の「私の心理学」にとって、意味があると主観的に判断されるときにのみ、本書は意味をもつことになる。

 河合先生が心理療法家として、患者さん、ひいては日本人の心、そして自分自身の心の問題に迫ろうとしたときに、「昔話」と「明恵上人」と「とりかへばや物語」に出会って、それに真摯に向き合われた(あるいは格闘した)というところになんだか感動。私はこの本に書かれていることを全部理解したとは到底言えません。それでも、私が主観的に意味があると感じるところがあればそれでよい、と先生が言われている感じがして、安心して(?)読めました。

 この本では、男性性と女性性、内なる異性、美と愛、などのテーマを、世界中のいろいろな小説を引き合いにだしながら論じていて、おもしろいです。私にとってとくによかったのは、「運命と意志」と「再婚の意義」というところ。

 「運命と意志」では、人生の分岐点で、自然の流れ(あるいは運命)に任せたり、受け身でいることと、自ら決断することについて書かれています。

 「とりかへばや物語」では、受け身、受け入れる姿勢が主流なのですが、主人公の女性が、重要なところで意志を発揮するのです。日本のこの時代に、女性が、しかも「産んだ子を見捨てて、別の生き方を選ぶ」という決断をするのですから、驚きでした。人生に起きてくることを耐えて受け入れる生き方と、いざという「とき」が来たら決断する生き方は、相容れないものではなく、両方必要、どちらも大切ということで、頭がすっきりしました(笑)。

 もうひとつ「再婚の意義」では、文字通りの再婚でなくても、結婚してかなり時がたったときには同じ相手に対して象徴的に「離婚・再婚」をするのが望ましい、そのことの意味について触れていました。実際に離婚・再婚する場合は、「その意義」をはっきりとつかんでいないと、同じことの繰り返しになる可能性が高いと…なるほど〜と思いました。

 結婚・離婚・再婚、いずれも、相手との関係という現実的な面とともに、自分の内面の問題が重要になってくるわけなのですね…それを見つめていくのは、難しいけれど大事な仕事だ〜と思いました。

 かなり難解で読むのが大変でしたが、深い、河合隼雄ワールド満載の一冊といえるでしょう。

とりかへばや、男と女 とりかへばや、男と女
河合 隼雄

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Pidance

 職場の友人がたしなんでいるフラメンコのライブ(発表会)に、職場の仲間と、あと娘を連れて行ってきました! 

 場所はレストランを貸し切って。最初にドリンクと軽食が出て、その後、五人のダンサーが一人ずつフラメンコを披露し、最後はみんなで踊ってくれました。演奏は生のギターとカンテ(歌)で。

 フラメンコを生でみたのは、20年ぶりぐらいですが、素敵ですね〜! 手の動きと足の動き(タップ)が独特なんですね。難しそう!! 衣装も素敵だし、ギターと歌も素晴らしかったです。歌詞の意味はわからないけど、悲しげなメロディーが多かったような…。ダンスの世界は、身体表現と音楽と美術(衣装)からなる総合芸術なんですね。

 友人は、仕事と子育てをしつつ、フラメンコを続けています。そのことも尊敬。

 仕事とは全く違う世界をもっていてうらやましいね〜、と仲間と言い合いながら、そのあと場所を変えて楽しくイタリアンを食べて帰ってきました♪

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